『ちから』と『さいだいHP』が高いパワーファイター。呪文はまったく使えないものの、その高い攻撃力はあらゆる戦闘で役に立つ。レベルが上がりやすく、すべての武器防具を装備できる。パーティを常に引っ張っていく、リーダーのような存在である。
『ちから』『すばやさ』『さいだいHP』『さいだいMP』。どれを取っても平均的な魔法戦士。終盤、装備が貧弱なのでお荷物になりがちだが、彼の呪文で助けられることも多い。
『ちから』『さいだいHP』は低いが、高い『すばやさ』と豊富な『さいだいMP』が魅力的な魔法使い。最上級の回復呪文と攻撃呪文は、本当に頼りになる。装備できる武器防具は、3人の中でもっとも少ない。
戦闘はターン制である。仲間全員が1回ずつ行動し、敵が1回ずつ行動する。これが1ターンである。この繰り返しにより、戦闘はおこなわれる。
行動の順番は『すばやさ』が影響してくる。仲間全員と敵が入り乱れて行動する。しかし高いほうが先に行動しやすいというだけで、必ずしも『すばやさ』の順番で行動するわけではない。むしろ、『すばやさ』は一切無関係と割りきり、常に敵に先に行動されると思ってコマンドを選択するほうがよい。
フィールドやダンジョンを歩いていると、音楽が変わると同時に突然戦闘画面になる。
フィールド上では地形によって出現率が異なる。
「海」…最低。「草原」「茂み」…低。「森」「砂漠」…中。「山」…高。
「トヘロス」「せいすい」…しばらくのあいだ、弱い敵が出現しなくなる。ダンジョンでは効果がない。
モンスターが現れたあと、「しかし (「モンスター名」または「まもののむれ」)は まだ こちらに きづいていない!」と表示されたら、それは先制攻撃である。1ターンのあいだ、モンスターを一方的に攻撃できる。
また、最初のターンに限り、100%逃げることができる。
モンスターが現れたあと、「(「モンスター名」または「まもののむれ」)は ____たちが みがまえるまえに おそいかかってきた!」と表示されたら、それは不意打ちである。1ターンのあいだ、モンスターから一方的に攻撃されてしまう。
持っている武器(なければ素手)で攻撃する。攻撃力が高いほど、与えられるダメージも大きくなる。もっとも基本的な攻撃で、通常攻撃と呼ばれることも多い。呪文の使えないローレシアの王子は、これで攻撃していくことになる。
戦闘から逃げる。ただし、必ず逃げられるわけではなく、回りこまれた場合は敵の攻撃を受けることとなる。弱すぎる敵、または強すぎる敵。あるいはどうしようもないときなど、あくまでも最終手段として利用したい。
このコマンドは基本的にローレシアの王子のみだが、ローレシアの王子が行動できない場合(眠り、死に)はサマルトリアの王子。両方とも行動できない場合は、ムーンブルクの王女のコマンドとなる。このとき、代わりに「ぼうぎょ」コマンドが使えなくなる。
そのターンで受けるダメージを半減する。HPが少ない時などに使いたい。ただし、炎など軽減不能な攻撃もあるので十分注意すること。
持っているアイテムを使う。使うのは主に道具だが、特別な効果のある武器や防具も存在する。武器や防具の場合、使ってもなくなることはない。
MPを消費して呪文を唱える。個々の呪文には消費MPが設定されており、現在MPより多いものは唱えることができない。サマルトリアの王子とムーンブルクの王女のコマンドである。
「たたかう」コマンドで攻撃した時に、まれに会心の一撃となることがある。このとき、守備力を無視してダメージを与えるので、通常より大きなダメージを与えられる。ダメージは攻撃力の値とほぼ同じになる。
そのモンスターに設定されている経験値とゴールドを得られる。最後に倒したモンスターは宝箱を落とすことがある。
たとえ逃げるまでにモンスターを倒していたとしても、経験値、ゴールド、アイテムは一切得られない。
最後に復活の呪文を聞いた場所に戻される。ローレシアの王子は完全に回復で復活。サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女はHP0、MPそのままの状態。所持ゴールドが半分になる。
戦闘中、いっさい行動不能。
回復方法…毎ターン、一定の確率で自然回復。戦闘終了で自然回復。
移動中、4歩ごとにHPが1減る(HP1で4歩歩くと「しに」状態になる)。
回復方法…【教会】どくのちりょう 【呪文】キアリー 【道具】どくけしそう
HPが0になった状態のこと。
戦闘中、いっさい行動不能。
移動中、呪文、道具が使用不能。
全員「しに」で全滅となる。
経験値が得られない。
回復方法…【教会】いきかえらせる 【呪文】ザオリク 【道具】せかいじゅのは
(いずれの回復方法も復活時のHPは1となっている)
HPは0になるとキャラクターが死んでしまい、MPは残りの値によって呪文が唱えられなくなってしまうので、適度に回復させる必要がある。特に遠出をするときや、ダンジョンに突入するときは、それぞれ最大値まで回復させておこう。最大値とは『さいだいHP』『さいだいMP』のことである。「つよさ」で確認できる。
これらのもっとも基本的な回復方法は宿屋に泊まること。宿屋に泊まると、HPもMPも最大値まで回復できる。その他、HPなら「ホイミ」の呪文や道具の「やくそう」。MPなら「いのりのゆびわ」を使うことにより回復可能。MPの回復手段は非常に少ないため、残りの値には十分に注意しておきたい。
一定の経験値を獲得すると、キャラクターがレベルアップする。このときに各パラメータが上がり強くなっていく。呪文を習得することもある。レベルの最大値はローレシアの王子が50、サマルトリアの王子が45、ムーンブルクの王女が35である。
装備は「ぶき」「よろい」「たて」「かぶと」に分類できる。「ぶき」は攻撃力を上げ、「よろい」「たて」「かぶと」は守備力を上げる。入手法は店で買うほか、宝箱などから手に入れることもある。装備は「そうび」コマンドでおこなう。
ゴールドを払い、宿泊する。HPとMPを最大値まで回復できる。
「やくそう」「どくけしそう」「せいすい」「キメラのつばさ」などの冒険に欠かせない道具を売っている店。
武器と防具、装備全般を売っている店。持ち物を売ることはできない。
「どくのちりょう」…仲間ひとりの「どく」状態を回復する。寄付金が必要。
「のろいをとく」…仲間ひとりの「のろい」状態を回復する。解除後、武具はなくなる。寄付金が必要。
「いきかえらせる」…仲間ひとりの「しに」状態を回復する。復活時のHPは1。寄付金が必要。
「ふくびきけん」を1枚使って、スロット形式の福引きをおこなう。主に、絵柄が3つ揃ったら景品がもらえる。
復活の呪文とは、いわゆるパスワードのこと。冒険の終わりにこれを書きとめておき、再開時にそれを入力することにより、冒険の続きができる。復活の呪文を教えてくれる人は、主に王様であるが、それ以外の人物が教えてくれることも多い。また、次のレベルに必要な経験値も教えてくれる。
以下は、説明書より引用したもの
3人それぞれがどの武器・防具
を使うかよーく考えて戦おう!
武器や防具は、ただ持っているだけでは役に立ちません。『そうび』コマンドで、必要なものを身につけてください(現在、身につけている物にはマークがつきます)。
また、仲間がいるときは、そのキャラクターによって装備できる武器や防具が違います。たとえば、3人めの仲間は女の子。重い鉄の鎧などは身につけられないと言えるでしょう。
青銅製の剣です。怪物たちに、かなりのダメージことができるでしょう。
神秘の力をこめられたナイフで銅の剣よりも威力があり、鉄の武器を持てない女の子もこれだけは持つことができます。
先端に鉄の玉がついたくさりつきのカマです。より強力な武器といえるでしょう。
怪物たちときょりをあけて戦うことができるので、かなりの効果が期待できます。
そのままでも武器として使えますが、『どうぐ』コマンドで、敵にダメージを与えることができます。ギラの呪文と同じ効果があり、MPは全く消費しません。
厚い麻布でつくられた服です。防具としては、たいしたことはありません。
板に、牛や羊の毛皮をなめし、にかわではりつけたものです。最も一般的な盾といえるでしょう。
なめし皮をにかわで固めて作った、戦闘用の服です。軽くて動きやすいのが利点です。
細い金属の糸で編みあげたよろいです。軽く動きやすく、防ぎょ力もそれなりにあります。
鋼鉄(はがね)を加工した部品を組みあげた、きわめて強力、堅固なよろいです。ぜひ、手に入れましょう。
鉄でできたヘルメットは、怪物からの頭への攻撃をふせいでくれるでしょう。
武器や防具はそのほかにもたくさんあります。
お店で手にはいるものもありますが、怪物たちと戦ったり、地下の宝箱を見つけたりして手にいれることもできます。何種類かの武器・防具を同時に持てるので、未知の物は、「そうび」してみて、「つよさ」で、効力を調べてみましょう。
古くからつたわる傷薬です。この薬をのむと、その人の生命値(HP)が、回復します。
薬草は、道具屋などで買うことができます。
身体が毒におかされると、平地を歩いていてもHPがなくなっていきます。そんなときにこの薬草をのめば、たちまちからだの中の毒素は消えてもとの身体にもどるでしょう。
雷にうたれて死んだキメラの翼は、神秘的な飛行力を秘めているといわれます。これを使えば、最後に復活の呪文を聞いた地点までもどることができます。
これを身にふりかければ、しばらくのあいだ邪悪なものたちを寄せつけず旅をつづけることができるでしょう。
塔やどうくつの中、また、強い怪物には効果ありません。
カギには、金のカギ、銀のカギの2種類があって、それぞれ開けられるとびらが決っています。また、一度手に入れたカギは、何回使ってもなくなりません。
以下は、説明書より引用したもの
ホイミからパルプンテまで、呪文
を覚えたらこっちのものだ!
呪文は、ふたり目と3人目のキャラクターが使うことができます。それぞれのレベルがあがると、少しずつ呪文を覚えていくことでしょう。MPの値が少ないと、呪文は使うことができません。HPと同じように宿屋や教会で回復しておきましょう。
呪文の効力(効くあいて)は、呪文の右側に書いてあります。
怪物たちとの戦いで傷ついたときに、この呪文をとなえれば、薬草と同じように体力をいやしてくれるでしょう。
移動中、戦闘中どちらでも使うことができます。
怪物たちのまわりに、淡い不思議な霧を発生させる呪文です。霧につつまれた怪物は、そのなかで幻影を見るといわれています。
この呪文が成功すれば、怪物は霧の幻影にむかって攻撃してしまい、きっとミスすることが多くなることでしょう。
これは、となえた者の指先から小さな炎の玉が発せられ、それが相手に当たりダメージを与えるという呪文です。怪物たちの中にも、この呪文を使う者が多いようです。
この呪文をとなえると、相手の守備力を下げる効果があるといわれます。
この呪文を怪物にかけておけば、同じ攻撃でより大きなダメージを与えられることでしょう。
仲間の守備力をあげてくれる呪文です。
この呪文がかかっていれば、怪物たちから攻撃されて受けるダメージも少なくなるでしょう。
怪物たちの中には、呪文をとなえることのできるものもたくさんいます。そんなとき、この呪文をとなえてください。
この呪文には、相手の呪文を封じこめ、呪文をいっさい使えなくしてしまうという効力があるようです。怪物たちの中にも、この呪文を使えるものがいるようです。
その昔、修業をつんだ仙人たちが山をおり、人々の病気やケガをなおすのに、この呪文を使ったといわれています。
この呪文をとなえると、相手の脳神経を一時的に
怪物の中には毒を吹きつけてくるものもいます。体が毒におかされると、草原を歩いていても、体力(HP)がどんどんなくなってしまいます。
そんなときは、毒消し草をつかうか、この呪文をとなえると、体内の毒素を一瞬のうちに消し去ってくれるでしょう。
ホイミのさらに強力なものです。
傷ついた仲間たちの体力を、かなり回復してくれるはずです。移動中、戦闘中とも使えます。
となえた者の体のまわりに真空を作り、それが鋭い刃物のように相手に襲いかかるという、攻撃用の呪文です。
あなたとその仲間が、どうくつや塔の中で迷ってしまった。あるいは、もはや地上までもどる体力がない。そんなとき、この呪文をとなえると、あなたと仲間の体は、たちまちのうちに地上に運ばれることでしょう。
この呪文には、聖水と同様、しばらくの間怪物たちを寄せつけないという効力があるようです。
ただし、どうくつや塔の中、また、力の強い怪物には効果がなく、これも聖水と同じです。
いちばん最後に復活の呪文を聞いた地点まで、一瞬のうちにもどることができるという呪文です。窮地におちいった時に、きっと役に立つでしょう。
城や塔の中にはバリアーがあって、そこに入ると、一歩歩くたびにダメージを受けてしまいます。
そんなところでは、この呪文をとなえてください。バリアーの効力をすべて消し去ってくれることでしょう。
ギラの最も強力な呪文です。この呪文をとなえた者は、頭上に雷を呼びよせ、指先から、刃のような稲妻がほとばしると伝えられています。
この呪文をかけられた怪物のほとんどは、大ダメージをうけ、おそらく次々と、息絶えてゆくことでしょう。
ホイミ・ベホイミの最も強力なもので、インドでは仏陀(ブッダ:悟りを得た人)のみが使うことができる呪文といわれています。
この呪文をとなえると、体力は最大まで回復し、どんな傷ついた体でも、もとにもどるでしょう。
古い書物には『死の呪文』とも記されています。
この呪文をとなえると、相手の体内の血液は、一瞬にして凝固し、どんな生き物でも生き続けることは不可能でしょう。
かつて、魔王たちは、この呪文を使って世界を支配したといわれています。
長い旅を続けるうちには、怪物たちとの戦いのなか、不幸にも仲間の1人が死んでしまうかも知れません。
そんなとき、横たわる死者の前にひざまづき、この呪文をとなえてください。天から一条の光明が死者のうえにふりかかり、その者の魂を呼びもどしてくれることでしょう。
この呪文は、古い書物に『大爆発をおこせしもの』と記されています。本来は、神々が地上の人間たちに敬示を与える呪文なのですが、いつか人間の中にも、この呪文を使えるものが現れたということです。
この呪文をとなえると、空中のすべてのエネルギーが相手の頭上ではじけ、文字通り大爆発をおこすといわれています。この呪文の前に、もはや生きているものは、ほとんどいないでしょう。
カギを持っていないと、とびらを開けることはできません。また、カギがちがっても、とびらは開きません。
この呪文は、すべてのとびらが一瞬のうちに開いてしまうという、大変便利な呪文です。
伝説の神話によると、神々が人間に『善なる心』をさずけるため、この呪文を使ったといわれています。
この呪文をとなえた者は、自らの命とひきかえに、敵のすべてを死に至らしめるという、いわば自己犠牲の呪文です。
呪文をとなえた本人は死にますが、自分の仲間だけは死の窮地から救うことができるでしょう。
この呪文のことは、この世界にあるどんな古文書を見ても、全く記されてありません。
あるいは、こんな呪文が存在するのかどうかも全く不明なのです。ある者は、「とにかく恐ろしい呪文」であるといい、また、「何がおこるか、となえた本人にも全くわからない。」ともいわれています。実際にその目で見たものが存在しない以上、ここでの説明もできません。