その昔、アリアハン国は世界中を治めておりました。
しかし、大きな戦争が起り、国は分裂してアリアハンも、今では小さな国…。
その戦いののち、アリアハンの勇敢なる戦士オルテガは、火山に落ちて、その命を絶ったと伝えられています。
そして今、国王の待つ城へと向かう、ひとりの若者の姿があります。この者こそ、あの勇士オルテガの息子だったのです…!
亡き父のあとを継ぎ、冒険の旅に出るという若者に、国王は重大な任務を命じました。それは闇の国より現れた魔王バラモスを倒すこと…。
世界中の人々は、まだバラモスの名さえも知りません。しかし、このままでは世界は、滅されてしまうのです。
アリアハンの若き勇者、それがあなたです。
さあ、仲間を集め、魔王バラモスを倒すべく、立ちあがってください!
こうして、あなたの冒険の旅がはじまったのです…!!
取扱説明書6ページの「ものがたり」より
ファミリーコンピュータ本体に「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」のカセットを差し込み、電源スイッチを入れる。すると、以下のような冒険の書の画面に移る。テレビ画面に何も映らない場合は、カセットや本体の端子部のほこりを取り除くなどしてから、もう一度電源スイッチを入れよう。
ぼうけんのしょをつくる |
ぼうけんをする ひょうじそくどをかえる ぼうけんのしょをつくる ぼうけんのしょをうつす ぼうけんのしょをけす |
冒険の書を選び、続きからプレイする。
冒険の書を選び、表示速度(戦闘におけるメッセージの速さ)を変更する。
表示速度は1〜8の8段階があり、1が一番速く、7が一番遅い。
8は、Aボタンなどを押すことによってメッセージを流していく方式である。
新しく冒険の書を作り、初めからプレイする。
冒険の書を選び、任意の場所にコピーする。
冒険の書を選び、削除する。
初めてゲームをプレイする場合は「ぼうけんのしょをつくる」を選択する。冒険の書は最大3つ作ることができるので、まず1〜3のどれかの番号に作ってみよう。このあと、主人公の名前入力に移る。名前は最大4文字で、濁点(゛)および半濁点(゜)は1文字と見なされる。入力できる文字は ひらがな のみでカタカナは使用できない。
名前を入力し終わったら、いよいよあなたの冒険の始まりだ!
あなたの冒険はとても一日なんかじゃ終わらない。一度、冒険を終わるには、お城の王様など冒険の書を記録してくれる人と話し、記録してもらおう。次回冒険を始めるときは、冒険の書の画面で「ぼうけんをする」を選んで、前回記録した番号の冒険の書を選ぶ。すると、冒険の書を記録したときの状態で、続きから冒険を始めることができるぞ。
ちょっとした不良で冒険の書が消えることがあるので、大事な冒険の書は「ぼうけんのしょをうつす」で写し、保険をかけておくとよい。
コントローラの使い方。
ボタン | 移動中 | メインコマンド | 戦闘中 |
---|---|---|---|
方向キー | ・任意の方向へキャラを移動 | ・カーソルの移動 | ・カーソルの移動 |
Aボタン | ・メインコマンドを開く | ・コマンドの決定 | ・コマンドの決定 |
Bボタン | − | ・キャンセル | ・キャンセル |
START | − | − | − |
SELECT | − | − | − |
移動中にAボタンを押すと出てくるメインコマンドの説明。
はなす じゅもん つよさ どうぐ そうび しらべる |
隣接している人と話す。相手の方を向いていなければダメ。
「つよさをみる」…個々の詳細パラメータ、呪文を確認する。
「じょうたい」…全員のHPとMPの最大値、および現在値を確認する。
「ならびかた」…キャラの並び替えをする。
装備の変更をする。
移動中に使える呪文を使用、確認する。
アイテムを使用、確認する。
「つかう」…アイテムを使用する。
「わたす」…アイテムを他のキャラに渡す(自分を選ぶとアイテムは一番下に移動する)。
「すてる」…アイテムを投げ捨てる。
「みる」…「しょうにん」のみのコマンド(種別、売値、呪いの有無を鑑定できる)。
先頭キャラの足元を調べる。
戦闘になると出てくる戦闘コマンドの説明。
たたかう にげる ぼうぎょ どうぐ |
たたかう じゅもん ぼうぎょ どうぐ |
たたかう じゅもん にげる どうぐ |
たたかう ぼうぎょ どうぐ |
※一番左は先頭、かつ戦闘の呪文を覚えていないとき。左から2番目は先頭ではなく、かつ戦闘の呪文を覚えているとき。右から2番目は先頭、かつ戦闘の呪文を覚えているとき。一番右は先頭ではなく、かつ戦闘の呪文を覚えていないとき。
装備している武器(または素手)で指定した敵を攻撃する。
戦闘から逃げ出す。失敗した場合、1回以上敵に攻撃される。
自分の受けるダメージを半減する。
アイテムを使用、確認する。装備できる武器の場合、以下のふたつに分かれる。
「つかう」…武器を道具として使用する。
「そうび」…その武器に装備変更と同時に「たたかう」を実行。
戦闘中に使える呪文を使用、確認する。
メインコマンドの「つよさ」→「つよさをみる」の説明(※)。
※「HP」「MP」「レベル」は、立ち止まってるときやメインコマンドを開いたときに、下にも常時表示される。また、「レベル」は職業と数値で表記され、職業の略称の右がレベルの値になる。表記の例として「ゆ:99」は勇者がレベル99という意味である。以下、職業の略称の一覧。
「ゆ」…ゆうしゃ、「せ」…せんし、「そ」…そうりょ、「ま」…まほうつかい、「ぶ」…ぶとうか、
「し」…しょうにん、「あ」…あそびにん、「け」…けんじゃ
直接の強さとは無関係。
性別によって装備可能、装備不可能なものがある。
総合的な強さを表す。レベルアップ時は、能力値が全体的に上昇する。呪文を覚えることもある。
現在のHP(ヒットポイント)の値。敵の攻撃でダメージを受けると減っていき、0になると死んでしまう。
現在のMP(マジックパワー)の値。
呪文を唱えるたびに任意の値が減っていき、MPが足りなくなると、呪文が唱えられなくなる。
装備している「ぶき」「よろい」「たて」「かぶと」を表す。
現在、持っているゴールドの値。アイテムを買うときに必要な、いわゆるお金。
敵を倒して入手するほか、宝箱の中にあることも。
「こうげき力」に影響。
「しゅび力」に影響。戦闘での行動順に影響。
レベルアップ時に上がった値に応じて、『さいだいHP』が上がる。
レベルアップ時に上がった値に応じて、『さいだいMP』が上がる。一部の呪文の覚えやすさ、覚える早さに影響。
高いほど状態変化が起きにくい。
HP(ヒットポイント)の最大値。
MP(マジックパワー)の最大値。
「ぶき」の攻撃力+『ちから』の値。「こうげき」コマンドで敵に与えるダメージに影響。
「よろい」「たて」「かぶと」の守備力+『すばやさ』/2の値。敵から受けるダメージに影響。
呪文などの特殊攻撃は、この値に影響されない。
手に入れた経験値の累計を表す。敵を倒して戦闘に勝利すると数値が増え、一定の値に達するとレベルが上がる。